夜勤専従は特殊な働き方なので、誰にでも務まるわけではありません。興味のある人は、自分に適性があるかを事前に確認しておきましょう。夜勤専従に向いている人の特徴としてまず挙げられるのが、責任感のある人です。少人数で現場を回すため、自分の判断に自信を持って業務に取り組まなければなりません。そこで求められるのが、強い責任感です。患者が急変した際にも正しく対応できるよう、日頃から積極的に情報収集を行う姿勢が必要です。
また、体力がある人にも向いています。看護師の仕事は日勤のみでも体力を大きく消耗するので、夜勤専従であればなおさら体力が求められます。体内のリズムが乱れがちになるので、夜勤に耐えられるだけの体力がなければ務まりません。加えて、効率的に仕事ができるかどうかも重要です。普段から業務の効率化に取り組み、スピード感を持って仕事を進められる人は夜勤専従看護師としての適性があります。
プライベートの時間を多く確保したい人にもおすすめです。日勤と比べて1回の勤務時間が長い分、勤務回数は少なくなります。日中の時間を自由に使えるので、プライベートを重視したい人には夜勤専従の働き方が合っています。最近は託児所を併設する病院が増えてきたので、子育てとの両立も可能です。
常勤にこだわらないのであれば、短期間で働きたい人にも向いています。夜勤専従は短期間で高い給料を得られるので、あらかじめ期間を決めて稼ぎたい人は夜勤専従の求人に応募しましょう。
看護スキルに自信がない人には向いていません。夜勤専従看護師には基本的な看護スキルや正確な判断力が求められます。そのため、経験の浅い看護師には難しい仕事です。看護スキルに自信のない人は、まずは今の職場である程度の経験を積んだ後で、夜勤専従看護師に転職しましょう。
体力に自信のない人も、夜勤専従は向いていません。前述で説明した通り、体力が求められる現場です。年齢が上がれば自然と体力は落ちてくるので、看護スキルに自信がある人でも注意が必要です。今の自分の体力を冷静に判断し、夜勤専従看護師になるかどうかを判断してください。
また、将来的に管理職を目指す人は夜勤専従看護師にならない方がいいでしょう。夜勤専従看護師は、委員会の参加などが免除されます。病院の運営に関わる業務のほとんどは日中に行われるため、夜勤専従だと管理職になるきっかけを掴めません。周囲との関係性を大切にして、人脈を広げたい人にとっては不向きな環境といえます。