夜勤専従で働く際の注意点は、昼夜逆転の生活による体調不良です。人間の身体は、日中に活動して夜はリラックス状態になるように作られています。夜勤専従の場合、生活のリズムを一定に保つことはできますが、本来寝る時間帯に活動するため、自律神経が乱れてしまう可能性があります。そのため、夜勤専従で働く際は体調管理を徹底しなければなりません。
東京都の大学病院で働く看護師にアンケートを実施したところ、夜勤専従看護師の約2割が不眠を訴えているという結果が出ました。夜間に働き体内のリズムが狂うことに加え、長時間労働によって疲労が蓄積し、ホルモンの分泌が乱れてしまいます。そのため、夜勤専従看護師は日頃の体調管理が重要になります。
体調不良に陥る最も大きな原因は、昼夜逆転による体内時計の乱れです。体内のリズムを整えるためには、太陽の光を浴びなければなりません。太陽の光には自律神経を整える効果があり、質の高い睡眠を促します。乱れた体内のリズムを整えるために、定期的に太陽の光を浴びましょう。朝に起きる日は、必ず部屋のカーテンを開けて太陽の光を浴び、身体に疲れを溜め込まないようにしてください。これだけでも、夜勤による疲労を大幅に軽減できます。
夜勤専従で働くと、精神的なストレスも大きくなります。少人数で現場を回すため責任が重く、それに対してストレスを感じます。また、人と会える時間も限られるため、プライベートが上手くいかないことにストレスを感じる人も多いようです。夜勤の忙しさや責任の重さによって、肉体的な負担も大きくなります。働き始めの頃は身体が慣れず、せっかくの休日を体調を整えるための時間に費やしてしまい、それがストレスになることもあるでしょう。また、一緒に働く同僚との相性が悪く、それがストレスにつながる可能性もあります。
このように、様々なストレスを受ける可能性があるため、対処法を知っておかなければなりません。ストレスとの向き合い方は人によって違いますが、辛い時は自分だけで悩まず信頼できる人に相談しましょう。問題が解決しなくても、気持ちを切り替えるきっかけになります。もしかすると、周囲も同じような悩みを抱えているかもしれません。「自分だけではない」と知るだけでも、心が軽くなります。先輩や上司に相談することで、問題解決に向けて一緒に動いてくれるかもしれません。大切なのは、現在陥っているネガティブな状況をそのままにしないことです。